他に類をみない“フリーランスの映画配給者”。「ワクワクしながら働くこと」を追求し続ける男の野心
「なんでできないの?」 「映画の配給ってフリーランスでできるんですね」とドキュメンタリー映画の配給をフリーランスとして行うサニーフィルム代表 有田 浩介(ありた こうすけ)氏に言うと、そう聞き返されて、答えに困ってしまった。 確かに、できない理由が具体的に頭に浮かんでいたわけではなかった。そもそも映画の配給をするのに何が必要かを知らない。それでも漠然と「できない」を前提にしていた。 やりたいことを仕事にするのは、現実的ではない、夢物語だ、というような風潮が世の中には存在する。だが、なぜ現実的ではないのか?その議論はやっぱりされぬまま。 今回Be inspired!は、日本で類をみないフリーランスのドキュメンタリー映画配給者になるまでの経緯や、仕事に対する情熱あふれる思いを有田氏に聞いた。 自分のやりたいことを仕事にすることは、決して非現実的ではない(だからといって楽でもない)。

サニーフィルム代表 有田 浩介氏
日本でおそらく最年少、そして最新参者のフリーランス映画配給者
ドキュメンタリー映画を専門に配給を行うサニーフィルムは厳密に言えば会社ではない。有田氏が個人事業で、つまりフリーランスでやっているのでその名は屋号という。