他に類をみない“フリーランスの映画配給者”。「ワクワクしながら働くこと」を追求し続ける男の野心
自分でいい映画を日本に持ってきたかった。そこから配給をするための様々な情報を集めながら、自分で配給を始めるための準備期間に入る。 そして数年後の2016年、有田氏の1本目となるシリア内戦初動時を描いたドキュメンタリー『シリア・モナムール』の配給(共同)をするに至った。
常にワクワクすることだけをやってきた
「自分がやりたいことを仕事にする」というのは日本や、欧米でもそうかもしれないが、比較的裕福な国の若者の人生の大きなテーマだろう。しかし日本に住んでいると、世間体、将来への不安、あるいは一般的な職や就職形態以外の選択肢が見えづらく、一歩を踏み出せずにいる人も少なくないかもしれない。 「そのときそのとき選んだ選択で人生を進めていくと、一つの線になる」。そう話す有田氏の言葉と彼の人生そのものが、自分のやりたいことと不安の狭間で立ち止まってしまっている人の背中を押してくれるのではないだろうか。人に迷惑をかけない限りは将来をあまり気にせず直感を信じて、そのときにやりたいことをやったほうが自分はワクワクできることは確かである。
サニーフィルム
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代表・有田浩介。2004年よりメジャーレコード会社に勤務。