「便利だけど少し寂しい」。デジタルネイティブ、24歳の枝優花監督が“アナログに戻れる映画”を撮る理由
そんな喧騒のなか、この映画を撮影した背景と、そこに込められた思いについて、枝監督に改めて話を聞いてみた。
枝監督の取材第一弾▶︎「私達の世代で邦画の全盛期をもう一度つくりたい」。24歳の映画監督 枝優花が今、人生を賭けて撮る映画
映画「少女邂逅」あらすじ
いじめをきっかけに声が出なくなった小原ミユリ。自己主張もできず、周囲にSOSを発信するためのリストカットをする勇気もない。そんなミユリの唯一の友達は、山の中で拾った蚕。ミユリは蚕に「紬(ツムギ)」と名付け、こっそり大切に飼っていた。「君は、私が困っていたら助けてくれるよね、ツムギ」 この窮屈で息が詰まるような現実から、いつか誰かがやってきて救い出してくれる――とミユリはいつも 願っていた。ところがある日、いじめっ子の清水に蚕の存在がバレ、捨てられてしまう。
唯一の友達を失って絶望するミユリ。 そんな中、通う学校に「富田紬(とみたつむぎ)」という少女が転校してくる…(オフィシャルサイトより)
少女というテーマに特別なこだわりはない
少女邂逅の主人公は2人の17歳の少女である。枝監督は、学生時代からこれまで、『美味しく、腐る。』『さよならスピカ』といずれも少女を主人公にした映画を撮り続けて来た。