2011年4月25日 20:35
深田恭子インタビュー 「豆富小僧は、自分にとって愛しい存在」
「最初に話をもらったときは、とても不安な気持ちでいっぱいでしたね。役者は声以外にも動きや表情でキャラクターの気持ちを伝えられるけれど、アニメーションは声だけ。声ひとつで伝えなくてはならないのは本当にすごいこと。今回、声優を経験させていただいて、改めて声優さんの凄さを感じました。私は最初アニメーションにセリフを合わせることだけで精一杯でしたから…」と、一筋縄ではいかないスタートだったとふり返り、監督からの「できるだけ幼いイメージで!子供のような高いトーンで!」というアドバイスで、徐々にどう表現すればいいのか掴めたのだと言う。また、「アニメーションはさまざまな音がギュッと詰まっているイメージがあったんですけど、アフレコの場はまったくの無音。あの状況で、しかもひとりで感情を高めて演じるのはほんとに大変でした。自分としてはけっこう高い声を出していたつもりでも、完成した映画を観たら思っていたほどではなかったりして。
あ、こんなもんなんだって思ったり(苦笑)」。深田さんにとってチャレンジングな現場だったようだ。そんな苦労あっての豆富小僧役だが、会話の端々で「この役をやれて良かった!」と繰り返すことからも、いかに豆富小僧というキャラクターを気に入っているかが伝わってくる。