2012年1月20日 18:47
レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>
――劇中、老年期に入ったキャラクターも演じていますが、これらの役作りは?
レオ:ありがたいことにクリントは、老年期の撮影を最後の2週間に持ってきてくれたんだ。キャラクターの足掛かりがしっかりとできている中で撮影に臨めたよ。最後の数週間は毎日、特殊メイク用のイスに6~7時間座りっぱなしだったよ。僕にとってチャレンジはメイクだけでなく、老年期独特の動きだった。それから50年以上のキャリアを誇る男の貫禄をどう出したらいいのか?若きロバート・ケネディと対峙したとき、政治の“せ”の字も分かってない鼻持ちならない若造を相手にしているような口ぶりや態度をどう表したらいいのか?これは僕らにとって大きなチャレンジだったけど、クリントはその環境を作ってくれた。最小限の優秀なスタッフだけを揃えるというクリントの演出スタイルは、僕にとっては理想的なものだったよ。
アーミー:メイクはとても有効的だった。というのも、いったんメイクが済むと、そこにいるのは年老いたふりをしている自分じゃなくて、本当に年老いた僕だったからね。
イーストウッド:それに、81歳の監督が目の前にいるしね(笑)。
アーミー:でも僕らより元気すぎて参考にはならなかったよ(笑)。