2012年1月20日 18:47
レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<前編>
イーストウッド:フーバーがそれぞれの大統領に会いに行くシーンを見比べてみると分かるよ。どのシーンも同じように撮ってるんだが、年老いて、ニクソンに会いに行くときにも彼は若い頃と同じ所作をする。比較してみると劇的に違っていることが分かるよ。
――脚本を執筆する際のリサーチの中で感じたことは?
ランス:リサーチが大変な作品だったよ。伝記を読むとその本ごとに意見の一致よりもむしろ矛盾する点が多かったからね。だから、まずそうした意見が一致しない部分を確認していったんだ。僕にとっていつも重要なのは「なぜ?」という問いかけだ。このフーバーという男が強大な権力を手に入れ、長くその座にいた男であることは分かった。
僕が興味を持ったのは「なぜ彼がそうなったのか?」という部分だ。そこを追究することでこの作品は見ごたえのある人間ドラマになっているよ。フーバーの許されない“愛”や生い立ち…そこに僕は答えを求めたんだ。
具体的に、そこにどんなドラマが隠されているのか――?座談会<後編>ではフーバーとトルソンの関係を貫く“愛”をレオとアーミーがどのように表現したのか?またイーストウッド監督が採用した、型破りの演出について明かされるほか、イーストウッドが俳優復帰についても告白!あり得ないメンツによる赤裸々な座談会をお見逃しなく。