スピルバーグに発掘された新星『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインが語る馬との“絆”
その馬を乗りこなすには少なくとも2~3日かけて乗り方を覚えないといけない。みんなそれぞれ違うし、馬に信頼してもらう必要があるからね。そこが重要なんだ。馬はどんな人間が自分に乗っているのかちゃんと心得ている。乗馬初体験の人だとしたら、馬にはその人が馬に乗ったことがないとちゃんと分かるんだ。まるで人間を相手にするように馬と通い合わなければ、絶対に思ったように動いてくれないよ。あと、馬がそのときやりたがらないことは、絶対に強制してはいけないんだ」。
アルバートとジョーイの関係を「兄弟のような、親友のような存在」と語るジェレミー。
戦争という苛酷な時代に生まれた彼らが強い絆で結ばれたのには、アルバートが置かれていた環境が大きく関係しているという。
「アルバートは両親との問題から逃げてジョーイと仲良くなったんだと思う。父親はとてもヘビーな酒飲みで、アルバートはある年齢に達すると自分の父親について母から聞かされていること以外の側面に気づきはじめる。誰でも子供の頃は親が間違いを犯すはずないと思っているけれど、自分が大人になりはじめると、親だってほかの誰とも同じ普通の人間で、人間なりの問題を抱えていることに気がつくものだよね。