岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも 東映、多彩なラインナップを発表
自分の映画人生と、はやぶさの人から人へと伝わってきた部分が重なりました。この作品には“継承”というテーマを込めました」と本作に賭ける思いを語り、「淡々とした映画の奥に込められた人々の熱い想いが伝わる、低温やけどをするような映画になりました」とアピールした。
昨年は震災の影響もあり、映画業界にも暗い影を落としたが、今年はそれを乗り越えるような、前向きで明るい気持ちにさせてくれる作品が目立った。昨年12月に逝去された森田芳光監督の遺作となった『僕達急行A列車で行こう』は当初の公開時期が延期となり3月に公開されるが、その理由として「長い冬が明けて春が訪れるように、トンネルを抜けて明るい未来が訪れる」という製作陣の思いがあったことが語られ、監督が本作に込めた、現代に生きる若者への“ラストエール”がプロデューサーの口から語られた。
震災後の岩手で撮影された『HOME愛しの座敷わらし』を紹介した和泉聖治監督は、「見た人に幸せを運ぶ座敷わらしと同じように、この映画を観た人が幸せを感じ取ってくれたら嬉しい」とコメント。また、話題の芥川賞受賞作を映画化した『苦役列車』の山下敦弘監督は、「主人公の北町というキャラクターは、家族が離散したり日雇い労働をしてる男の子で暗い印象だが、原作のように笑える、逆に元気をもらえる映画になったと思う」