くらし情報『巨匠S・スピルバーグ監督インタビュー 『戦火の馬』に仕掛けた映画の“魔力”』

巨匠S・スピルバーグ監督インタビュー 『戦火の馬』に仕掛けた映画の“魔力”

風景をキャラクターとして描くことにしたため、アップよりもワイドショットを多用して観客に好きな箇所に注目してもらうようにしたんだ。こういう手法を多用していたのは、1930年代と40年代の映画ではジョン・フォード(『荒野の決闘』)。50年代には黒澤明(『七人の侍』)やハワード・ホークス(『紳士は金髪がお好き』)といった監督がやっていたものだよ。彼らは目の前にあるロケーションやスペースを最大限に利用して、撮影環境そのものをキャラクターにしたんだ。ただ、そういう手法を採用することによって、オマージュなんじゃないか?という解釈が出てくることは想像できた。でも、この作品は、ジョン・フォードやほかのどの監督へのオマージュでもないんだ。もしオマージュが存在するとすれば、それは馬のジョーイに対してであり、動物である彼がいかに様々な人間の人生を変えていくかという点だけに焦点を当てたつもりだよ」。

スピルバーグ監督がオマージュを捧げたというジョーイ役の馬の演技にもぜひ注目してほしい本作。
最後に、そのジョーイと新星ジェレミー・アーヴァィンが見事に演じた少年・アルバートが生み出した“魔力”について語ってくれた。

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