2014年6月19日 17:30
【インタビュー】西島秀俊が語る「MOZU Season2」 ハードボイルドな魅力「70・80年代の気配」
『MOZU』では、殺し合っている者同士でも共感する部分があったりとか、その点とても興味深いと思いますね。倉木は実は敵たちとシンパシーを感じている部分があって、大杉(香川照之)とか美希(真木よう子)とは全然分かり合えていないんだけど、でも彼らは倉木を人間らしく踏み留まらせようとしてくれる。その関係性が、物語としてとても面白いと思っています」とふり返る。
「あとはやっぱり、70年代・80年代の作品の持って入る気配とか雰囲気みたいなものを21世紀に再現したいという思いが強くあったので、タバコの煙など、見せ方を細部までこだわっています。煙や雨は、画に映った時に照明とかがすごくキレイに映るものなので、キャラクターっていうのももちろんありますけど、1枚の画としての効果を皆で真剣に考えてやっていましたね」。
最後に、いよいよ6月22日(日)よりスタートする「Season2」ならではの見どころについて聞いてみると、「この作品は“家族”というのが裏のテーマなので、倉木の家族の謎ももちろんありますけど、今回は美希の家族についても大きなテーマとして浮かび上がってきます。そして、全体の舞台は世界を巻き込んだスケールとなりますので、ぜひ期待していてください」