2014年10月2日 12:30
【インタビュー】堀北真希の10年 「なかなかうまくいかない。たまにうまくいったなと感じます」
参考文献として、当時の武家の生活や風習について書かれた本や武家に生まれた女性の一生を記した本に目を通した。
「やはり、当時は女性が積極的に自分の意見を言うことはあまりないんですよね。特に男性、目上の父親に対して気軽に自分の考えを言える環境ではない。そこは、おしとやかに気恥ずかしさを持って演じてほしいと言われました。庄三郎さん(岡田准一/※秋谷を監視するために藩から送りこまれた武士で、一緒に生活する中で秋谷に心酔していく)とのシーンは何度も『もっと気恥ずかしそうに!』と言われました。私としてはそうしてるつもりなんですが『もっともっと!』と(笑)」。
そんな時代の背景もあって、父がいずれは切腹せねばならないことを知りながらも哀しみを内に秘め、静かに家族を支える薫。そんな彼女が普段とは違う行動を見せるのが、父が起こした事件の当事者である、かつて藩主の側室だった松吟尼(寺島しのぶ)に会いに行くシーンだ。
「このシーンは薫が自分の思いを伝えるセリフがあったので、薫が何を思っているのかを表現できたらいいなと思っていました。薫としては、父親が不義密通の罪で切腹を命じられたというのがどうしても気になっている部分なんです。