くらし情報『姉妹・夫婦・親子…“関係を結びなおす”感動作、続々公開『海街diary』ほか』

姉妹・夫婦・親子…“関係を結びなおす”感動作、続々公開『海街diary』ほか

そして、彼女が来たことで、幸や次女・佳乃(長澤さん)、三女・千佳(夏帆さん)もそれぞれに変化を見せていく。姉妹が浜辺を歩くシーンは、本作を象徴する印象的な場面。静かな感動が波のように押し寄せる。

◆亡き妻の思いを新しい場所、新しい人たちと紡ぐ
『愛を積むひと』(6月20日)は、「日本で最も美しい村」とも称される北海道・美瑛町を舞台にした、佐藤浩市&樋口可南子による夫婦の物語。

東京から第2の人生のために美瑛に越してきた夫婦。妻の良子(樋口さん)は、2人がようやく手に入れた家の周りに石塀をつくるよう、夫の篤史(佐藤さん)に頼む。石塀づくりを手伝うのは、造園見習いの青年(野村周平)とその彼女(杉咲花)だ。どこかワケありげな若い2人を良子は優しく見守るが、やがて持病が悪化し、亡くなってしまう。


遺された篤史は、他人だけれども気にせずにいられない2人の若者と、血がつながっていても長らく疎遠になっている一人娘(北川景子)との関係を、それぞれ見つめなおしていく。亡き妻から届く手紙によって彼女の真意を知る、無骨で不器用な“ザ・昭和の男”の新しい生き方は、観る者の心を揺さぶることだろう。◆おとなも子どもも、抱きしめられて気づく
先日、男児を出産した『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が、中脇初枝の同名小説を映画化した『きみはいい子』(6月27日公開)

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