2015年8月6日 20:00
【インタビュー】松坂桃李 70年前のあの夏を駆け抜け、考えた「いま」
「スーパー戦隊シリーズ」(侍戦隊シンケンジャー)で俳優デビューを飾って以来、どちらかというと爽やかなイケメン、“王子様”的な役柄を演じることが多かったが、20代半ばを過ぎて、正統派の主人公とは対極の立場、より屈折した内面や複雑な心情の表現を求められことが増えている。
本作に続き公開となる『ピース オブ ケイク』では主人公の友人でオカマ役に扮しはじけた演技を見せ、『図書館戦争 THE LAST MISSION』では主人公たちと対峙するヒール、『劇場版 MOZU』ではリミッターを振り切った狂気のテロリストに扮した。「自分の中では変化しているつもりないんですけど…」とは本人の弁だが、当人以上に周りがその変化を敏感に感じ取っているからこそのオファーだろう。
「いまはたくさんのことを学べるチャンスだなと思って臨んでいます」。
俳優として、そして26歳のひとりの青年として、この作品が松坂桃李の人生を大きく変えることになるかもしれない。
(photo / text:Naoki Kurozu)
■関連作品:
日本のいちばん長い夏 2010年8月7日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほかにて公開
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