くらし情報『鈴木敏夫が秘話告白!『魔女の宅急便』は「幻のジブリ、最後の作品だったかもしれない」』

2016年1月5日 13:00

鈴木敏夫が秘話告白!『魔女の宅急便』は「幻のジブリ、最後の作品だったかもしれない」

みんな同じ時間に、同じものを観る。これってすごく大きい。つまり、“バルス”が何時何分に出てくるか、事前に皆分かっているじゃないですか。年末のカウントダウンに似ていますよね。それを共有しようって、分かりますよ。個々で観ていたって、そういう現象は起こらないわけだから」。

ただ、唯一、世間の狂騒を知らない人がいるとか。「このことを知らない人間がたったひとり、この世の中にいますね。
誰あろう、宮崎駿ですよね(笑)。僕、そういうこと言わないようにしているんですよ(笑)」。

その『天空の城ラピュタ』は、スタジオジブリが立ち上がったときの記念すべきジブリ作品第一弾。しかし、鈴木氏は、「いや、『風の谷のナウシカ』(’84)の頃から思ってますよ。一緒に作っているわけですから。たまたまそこに会社が出来ただけの話で」と当時のことを述懐する。「それに『天空の城ラピュタ』の頃は、ジブリって会社の名前を積極的に世間に出していないんです。ジブリの名前を出し始めた時期は、実は『もののけ姫』(’97)くらいから。
当時の資料が残っていますが、それまでは新聞その他、まったく出してないですよ。ようするに『もののけ姫』から、“はじめなくちゃ”と思ったということです」。

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