2016年1月5日 13:00
鈴木敏夫が秘話告白!『魔女の宅急便』は「幻のジブリ、最後の作品だったかもしれない」
だから僕は、言われたその足で、日本テレビに行くんです。出資をしてほしいとね。そうすれば、宣伝にもっと協力してくれるだろうと(笑)。発想は、シンプルなんですよ。だから『魔女の宅急便』は初めて、ヒットしてほしいと思った作品なんですよ」。
ところが、この『魔女の宅急便』を製作中に“ある事件”が起こる。「これを作っている時に宮崎駿がね、『もう辞めよう』と言い出したんですよ。ジブリをね」と鈴木氏。
ちょっと“変わってきた”矢先の出来事だった。
「どうしてかと言うと、一スタジオで一作品、同じスタッフで3本作ったら、人間関係がダメになるって。これは宮崎駿の持論だったんですよ。ところが、『風の谷のナウシカ』から『魔女の宅急便』まで、5本も作っちゃったと。だからここでリセットして、リスタートしようと」。
しかし、周知のように、そこでスタジオジブリの解散はなかった。鈴木氏の大反対で、宮崎監督が翻意したからだ。「なんでって、面白くなってきたから。
それを宮さんが尊重してくれたわけですが、結果、いろいろと体制を変えました。それまでのジブリは、作品ごとにスタッフに集まってもらって、終わったら解散というやり方。それを常雇いにして、給料もちゃんと出そうって。