くらし情報『【インタビュー】渡辺謙、常に変わらぬ姿勢で変わりゆく死生観を語る『追憶の森』』

2016年4月28日 19:00

【インタビュー】渡辺謙、常に変わらぬ姿勢で変わりゆく死生観を語る『追憶の森』

だから、彼の言ってくれた言葉は、そのまま返したい感じです。彼もそういう人でした」。

アーサーとタクミの物語はすべて樹海の中だけで起きる。だが、出口を求める2人の彷徨は、観客にとってはもちろん、演じる俳優たちにとってもドラマティックなものだった。
「最初に脚本を読んだときに、こんな大変な話だとは思わなかった。2人で樹海を彷徨って終わる話だと思ってたら、こんなに大変になるとは…。ちょっと予想外でしたね」と言う渡辺さんの表情には達成感が見てとれる。「自然と、撮影がないときは日常の回転数を落としましたね。
撮影から戻ると、本当に誰とも会わずに、じーっとしてました。回転数を上げると、マインドが変わっちゃう気がしたんですよ。だからあの頃、嫁さんとも電話でも喋らず、メールのやり取りだけで済ましてたりとか、そんなことでしたね」。

『ラスト・サムライ』でハリウッドに進出してから10余年、渡辺さんがこれまで出演した海外作品はクリント・イーストウッド監督やクリストファー・ノーラン監督などの大作ばかり。今回もガス・ヴァン・サント、マシュー・マコノヒーというアカデミー賞受賞経験者が揃う作品だが、いわゆるメジャー・スタジオ大作ではなく、インディペンデント作品。

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