くらし情報『第89回アカデミー賞ふり返り…若き才能にチャンス与えるハリウッド』

2017年2月27日 17:15

第89回アカデミー賞ふり返り…若き才能にチャンス与えるハリウッド

「脚本がとんでもなく素晴らしく、構成は特筆すべきエレガントさとシンプルさがあった」と語るのは、共同社長でプロデューサーを務めるジェレミー・クライナー。決して派手な要素はないが、バリー・ジェンキンス監督の独特なビジュアル感覚と、手がけた脚本の繊細な心理描写を見抜き、映画化を実現させた功績は非常に大きい。

■“白すぎるオスカー”への反省は?

第89回アカデミー賞受賞者たち(C)Getty Images
アカデミー賞といえば近年、白人俳優ばかりがノミネートされる“白すぎるオスカー”と批判されており、本年度はその対策にも注目が集まった。結果として、演技賞候補20人のうち、アフリカ系の俳優が6人名前を連ねることになった。

そんな流れのなかで、ジェンキンス監督がアフリカ系監督で初の監督賞を受賞し、作品賞は『ラ・ラ・ランド』に…という予想を立てていたが、結果はその逆。先述した『それでも夜は明ける』も作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門と似た受賞結果になっている点を見ると、批判への配慮というよりは、純粋に作品が評価されたと捉えるべきだろう。
■若き才能にチャンス与えるハリウッド

「第89回アカデミー賞」デイミアン・チャゼル監督&バリー・ジェンキンス監督(C)Getty Images
『ムーンライト』のメガホンをとったジェンキンス監督は現在37歳で、本作は長編2作目。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.