くらし情報『【インタビュー】実写版『攻殻』出演のジュリエット・ビノシュ「まるで暗号解読」』

2017年4月5日 16:05

【インタビュー】実写版『攻殻』出演のジュリエット・ビノシュ「まるで暗号解読」

最初はチンプンカンプンでも、語彙や関連性をつかめば、物語に入り込める」。

そう語るジュリエットが演じるのは、映画オリジナルのキャラクターであるオウレイ博士。巨大企業ハンカ・ロボティックスを率いる科学者であり、スカーレット・ヨハンソン演じる主人公“少佐”の実質的な生みの親でもある。「登場シーンは決して多くないけど、その分、多面的で複雑な人物像をしっかり表現したかった。彼女は科学者としての理想と、組織の歯車だという現実の間で葛藤している。結果的には、悪魔と契約してしまうの…」。
グリーンバックに覆われたスタジオには、さまざまな専門分野のプロたちが1つのシーンを完成させるために集結した。「とても楽しかったわ。
『あの人は、何の担当なの?』って聞いて回ったりして(笑)。映画作りの新たな側面に触れることができて、現場では子どものようにワクワクしていた。想像力も試され、とても演じがいがあったし、キャラクターにリアルな感情を吹き込むという点では、これまでの出演作と何ら変わりはないのよ」。

1996年に公開された『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー助演女優賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。『トリコロール/青の愛』でヴェネツィア国際映画祭女優賞、『トスカーナの贋作』でカンヌ国際映画祭女優賞に輝き、世界三大映画祭を制覇した。

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