くらし情報『【シネマモード】『LION/ライオン』原作者サルー「不幸を嘆くのではなく、いま起きていることを讃えよう」』

2017年4月7日 16:00

【シネマモード】『LION/ライオン』原作者サルー「不幸を嘆くのではなく、いま起きていることを讃えよう」

――あなたが迷子になったときと、いまでは世界を取り巻く状況がずいぶん変わっていますよね。あなたが使ったGoogle EarthやFACEBOOKの進化により、世界は以前より狭くなったようにも感じます。それでも、インドでは年間8万人もの子供たちが行方不明になっている。彼らを救うのは、人なのでしょうか、それともテクノロジーなのでしょうか。
「僕が迷子になってから30年近くの時が流れました。テクノロジーは進化し、世界は小さく感じられるようになったかもしれません。子どもたちが路頭に迷い、貧困に苦しんでいる現状もより明らかになり、その事実に関心を抱く人も増えています。きっと、彼らを救うのは、人でもありテクノロジーでもあるのでしょう。
誰かを助けたいと思う人の心がまず大切です。それと、どうやったら助けられるかという知恵、そしてその知恵を補う方法が必要となる。もし、Google EarthやFACEBOOKという新しいテクノロジーがなければ、僕だって帰路を見つけられなかった。僕の場合は、帰りたいという希望を持ち続けること、そして希望を実現する手段が意味を持ったんです。テクノロジーの進化は、あのときの僕と同じような境遇の子どもたちを救う可能性を確実に広げていると思いますね」

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