くらし情報『【シネマモード】『LION/ライオン』原作者サルー「不幸を嘆くのではなく、いま起きていることを讃えよう」』

2017年4月7日 16:00

【シネマモード】『LION/ライオン』原作者サルー「不幸を嘆くのではなく、いま起きていることを讃えよう」

――いま、あなたの人生は?
「素晴らしいです!現在は映画や本の宣伝で世界を回っています。自分の過去を日々振り返り、25年間離ればなれだったインドの家族との関係を大切にしながら。25年前に一度閉じられてしまった関係が、4年前にやっと開き始めましたから」

――迷子になり警察に保護されて養子となるまで、あなたは5歳の子どもには過酷すぎるサバイバル生活を強いられています。当時のことを、今はどんな風に振り返っているんですか?
「あれはどうあっても忘れることのできない種類の経験です。そしてある意味では、とても大切な思い出なんです。心のとても近い場所にあると言うか。インドでの経験は、自分のアイディンティティを探すカギでもあるんです。つらい経験だからといって、あれをなかったものにしようとすれば、自分自身が損なわれてしまうと思っています」

――自分が経験してきたことは自分の一部であるとは言っても、あの経験を本に記すことは精神的にとても大変ではなかったですか?
「そうですね。
もちろん、ひとり列車に閉じ込められてカルカッタにつき、そこで過ごした日々をふり返るのはとてもつらいことでした。でも、その一方で特別な経験でもあったんです。

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