2017年10月10日 20:30
【イマ旬!ハリレポ】“それ”が待ち遠しい!ホラー映画『IT』全米大ヒットの秘密
本作劇場版では、ペニーワイズの不気味さを新世代に伝え往年のファンたちにも懐かしい不気味さを味わってもらおうと、27年ぶりにリメイクしたものだが、タイミング的にも大当たりだったようだ。
■新ペニーワイズの恐怖
悪魔そのものといった感じのペニーワイズを新たに演ずるのは、日本でも人気上昇中の若手俳優ビル・スカルスガルド。お父さんが有名俳優ステラン・スカルスガルドというサラブレッドのビルは、さすがに演技力も只者ではなくペニーワイズの気味の悪さは半端ではない。
1990年のTV版でティム・カリーの演じたペニーワイズも気持ち悪かったが、ビル・スカルスガルド演じる新バージョンのペニーワイズは凄いスペシャルメイクも手伝って、ひと目見ただけであとで悪夢にうなされそうなほど怖く、これにビルの鬼気迫る演技が加わると大画面では見ていられないほどの恐怖心を掻き立てられる。だいたいこんなものが下水溝から顔を覗かせていたら、トラウマで下水溝恐怖症に陥ること請け合いである。映画の中の少年は、こんなものと言葉など交わすから誘拐されてしまうのである。
■黄色いレインコートと赤い風船の恐怖
本作のポスターは、黄色いレインコートを着て赤い風船を持った男の子がこちらには背を向け真っ黒な闇に向かってただ立っているというもの。