2018年2月27日 12:20
『レミゼ』も越えて2週連続1位『グレイテスト・ショーマン』に熱狂する理由
と言葉が視聴者から寄せられたように、現代に求められるテーマが観客の心にストレートに届いた形だ。
■“オリジナル”の王道ミュージカル降臨
宝塚などに親しんでいるためか、ミュージカル映画は日本人に比較的好まれる傾向がある。ふだん映画、特に洋画はあまり観ないという人にとっても、音楽という共通言語があるため、親しみやすいジャンル。昨年は『美女と野獣』が年間最大のヒット作になり、『ラ・ラ・ランド』も約44億円のヒットとなった。ただ、前者はよく知られたディズニー・アニメーションの実写化であり、後者はオリジナル作品ではあったが、後半は夢追う男女のラブストーリーに焦点が移っていった。
一方、人気俳優ヒュー・ジャックマンが19世紀に実在した興行師 P.T.バーナムを喜々として演じる本作は、構想7年以上におよぶ完全オリジナルのミュージカル作品。最初から最後まで、『ラ・ラ・ランド』でオスカーを受賞したベンジ・パセック&ジャスティン・ポールによる親しみやすいオリジナル楽曲とパワフルで華やかなミュージカルシーンで観る者を圧倒する。
■ミュージカル出身ヒュー・ジャックマンの本気
また、主演のヒューといえば、「X-MEN」