2018年3月6日 18:50
【インタビュー】ほとばしる情熱と愛情をたたえ、中川大志が懸けた10代の集大成「自分にとっての代表作」
「自分たちも…錯覚するんですよ。佐世保でずっと1か月半撮影していると、“俺たち、もしかしたらここで育ってきたのかな”って。小玉先生が生み出したキャラクターですけど、本当にその時代を生きていたように感じながらやっていました」。だから、我々もスクリーンで本物の千太郎たちに会える。
改めて、6月14日で20歳を迎える中川さんにとって、10代最後の劇場公開作品を『坂道のアポロン』で締めくくったことは、かけがえのない出来事として刻まれた。「映画って、その瞬間を切り取って、ずっと残っていくものだと思うんです。いまふり返っても、自分でも“この千太郎には会えないんだな”という思いがあるから、あの瞬間にしか出せないものがあって、その瞬間にしか生まれない奇跡がいっぱい映っている作品になりました。役者をやってきた中で、映画の中に自分の分身というか…千太郎を置いてこられたので、10年経っても、20年経っても絶対に忘れない作品だし、自分にとっては宝物のようなキャラクターです。
本当に、自分にとっての代表作だと思います」。
(text:Kyoko Akayama/photo:You Ishii)
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坂道のアポロン 2018年3月10日より全国東宝系にて公開
ⓒ 2018 小玉ユキ・小学館/映画『坂道のアポロン』製作委員会
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