第70回アカデミー賞で脚本賞に輝き、2人は俳優としても大ブレイクを果たした。
■コラボレーションの数の多さはマットの特徴
監督や俳優仲間とのコラボレーションの数の多さはマットのキャリアの特徴だ。『オーシャンズ11』(01)で出会ったスティーヴン・ソダーバーグ監督やジョージ・クルーニーと友情が生まれ、『オーシャンズ』シリーズや最近では『恋するリベラーチェ』(13)などソダーバーグ監督作、ジョージの監督作にも出演。ヴァン・サント監督との仕事では出演のみならず、脚本や製作を手がけた。その1作『GERRY ジェリー』(02)はベンの弟・ケイシーとの共演作だが、そのケイシーが昨年、アカデミー賞主演男優賞を受賞した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)はマットがプロデューサーを務め、作品賞候補にもなった。主役は本来マット自身が演じるはずだったが、スケジュールの都合で実現せず、マットは「ケイシー以外には渡したくなかった」と彼の起用について語ったが、実はケイシーはセクハラで訴えられた過去がある。昨年の授賞式でも、プレゼンターを務めたブリー・ラーソンは壇上でケイシーに対して冷たい反応を見せた。会場のあちこちにも微妙な反応が散見したが、マットはもちろん大喜び。