2019年4月30日 11:20
「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章まで生き抜いた強き女性たちに注目
いずれも、いままでの映画やドラマとは一線を画すタイプの女性たちばかり、新たな“強い女性像”が息づいている。
※以下、第七章までのネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
デナーリス、ドラゴンの母にして奴隷解放者の女王
“嵐の申し子(ストームボーン)、鉄の玉座の正当な継承者、アンダル人と“最初の人々”の女王、七王国の守護者、ドラゴンの母、大草海の女王(カリーシ)、“焼けずの女王”にして奴隷解放者…”。そんな多くの別名を持つデナーリスは、かつての王家ターガリエンの末裔だが、これらは何も持たぬ身からシリーズを通じて得てきたものがほとんど。
“狂王”と呼ばれた父は暗殺され、一族はほぼ壊滅、デナーリスは大嵐の日に生まれてまもなく故郷を追われ、兄とともに東の異国へと逃げ延びる。10代になると王座奪還をもくろむ兄により、騎馬民族ドスラクの族長カール・ドロゴと政略結婚。ドロゴに犯されながら、ドラゴンの卵を悔しげに見つめていた炎のような瞳が彼女の原点だ。
やがてはドロゴと愛し合うようになるも、彼と宿したばかりの子を失う。その火葬の炎の中から3頭のドラゴンとともに現れた彼女は、強き者にひれ伏すドスラクの民が崇拝するには十分すぎるほど強烈なインパクトを放った。