2019年4月30日 11:20
「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章まで生き抜いた強き女性たちに注目
その後は各地で、女性や子どもたちを含む奴隷の解放に心を砕きながら、世界最強の軍隊“穢れなき軍団”(アンサリード)をも手にする。「#MeToo」や「Time’s UP」のムーブメントが立ち上がる以前から、デナーリスはアイコン的存在だったのだ。
さらにデナーリスは、鉄の玉座の奪還だけでなく、上の者がただ入れ替わり、下の者は押し潰される“歯車”=権力のシステムそのものを打ち壊したいという野望を持つようになる。そんな彼女こそが世界を変えられると、敵対するラニスター家のティリオンらも彼女の元に集う。
そしてついに、第七章で故郷の地に足を踏み入れるが、いまひとつ苦戦続きのデナーリス。何気にドラゴンの弱点も露見した。あの炎の感覚が鈍ってしまったのか、ただ不運に見舞われているのか。死者の軍団と闘うことをジョン・スノウに約束するも、北部へ来てからの彼女は精細を欠き、孤立感を深めているように思える。
最終章で、自身の根幹を揺るがす衝撃の事実を知ったデナーリスはどうするのか?いずれにせよ、迫りくる死者の軍団との決戦はドラゴンの炎にかかっている。
エミリア・クラーク
デナーリスを演じるエミリアは、本作に大抜擢されて一躍スター女優の仲間入りを果たした。