窪田正孝はダウナー系が尊さの極み…『Diner』『東京喰種【S】』ほか
今作には主演の藤原さんはもちろんのこと、小栗さんに窪田さんらが出演し、親交のあった横尾忠則が“ダイナー”の装飾美術を担当するなど、巨匠である父への蜷川監督の敬愛が随所に見られる。
母が作ったスフレと同じ味を求めて“ダイナー”に通う殺し屋スキンは、カナコ(玉城ティナ)にある共通点を見出すと、心を許したかのように饒舌になり、思いやりさえも覗かせる。耳が欠け、顔は傷だらけの男の内面に思いを巡らせていたら油断大敵、スフレを食しながら恍惚の表情を見せたり、血まみれで“ダイナー”に倒れ込み、藤原さん演じるボンベロに介抱されたりと色気ダダ漏れシーンを連発。豪華俳優が揃う今作で、間違いなくベスト助演のひとりだ。
『初恋』(2020)as 葛城レオ
“恩師”のひとり、「ケータイ捜査官7」『十三人の刺客』の三池崇史監督とのタッグによる完全オリジナルのラブストーリー。演じるのは、希有の才能を持つもの、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫したことから人生の歯車が狂い出し、ある女性と運命的な出会いを果たすプロボクサー。
今作が出品されたカンヌで窪田さん自らが語ったところによれば、「中身がすごくピュア。