くらし情報『【映画と仕事 vol.2】気になるあの映画の予告編、どうやってできてるの? 監督、宣伝チームの思いを90秒で形にする』

【映画と仕事 vol.2】気になるあの映画の予告編、どうやってできてるの? 監督、宣伝チームの思いを90秒で形にする

この会社に入って初めて知って、私も衝撃を受けました。やればやるほど終わりがないですね。私たちは決してアーティストではなく、あくまでも宣伝チームの意見を聞いて、それを具現化するという職人的な部分を求められる仕事でもあるので、それを度外視してはいけないんですけど、とはいえ、やはりクリエイティブな部分を磨いて、出していかないといけない要素もあるので、本当に不思議な職業だなと感じていますね。――土子さんは1年間で約何本の映画の予告編を担当されているんですか?

1年だと40~50本くらいになりますかね…?

――この仕事でいちばん難しいのはどういった部分ですか?

「この映画はここがいい」「この映画のよさはここ!」と私が感じた部分を予告編で出せない場合も時にあるんですよね。それは宣伝プロデューサーの狙いや宣伝の方針、監督の意図などにもよります。そういう場合、当然ですがこちらが先方の要望に合わせていくことになるんですけど、私が感じているこの作品のよさや面白さと、宣伝チームの方針のズレ、ギャップを埋めていく、寄せていく作業というのがいちばん難しいところですね。

もちろん、ウソをつくというわけではないんですが、時にあえてミスリードをしたり、作品本編とは異なるテイストの予告編にしなくてはならない場合もあります。

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