グザヴィエ・ドランはフィルム派!こだわりの質感を堪能したい傑作フィルム映画3選
フィルムで切り取られた、夏のまばゆい太陽がきらめく中のエリオとオリヴァーの姿はまるで絵画のような美しさ。太陽の光が眩しい北イタリア、何ひとつ忘れられない恋は、きめの細かい35mmフィルムによる映像にマッチ。
『キャロル』16mmフィルムで映し出される映画史に刻まれる出会い
1952年ニューヨークの高級デパート。娘へのクリスマスプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に、テレーズ(ルーニー・マーラ)はひと目で心を奪われ……。
カンヌやアカデミー賞をはじめ、多くの映画批評家から絶賛された美しい愛の名作『キャロル』(2015)は、物語の舞台となった1950年代初期当時の空気感を再現するため、荒い粒子が特徴の16mmフィルムで撮影された。衣装やセットも、当時使われていた色合いのみ使用する徹底的ぶり。自然主義的なアプローチを取ることで、観る者が50年代に飛び込んだような感覚になるほど、物語の世界観にのめり込ませることに成功した。
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開
© Frenesy, La Cinefacture
ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開
©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
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