タランティーノが惚れこんだ新ヒロイン メラニー・ロラン『イングロリアス・バスターズ』
(Photo:cinemacafe.net)
鬼才と呼ばれる一方で“タラちゃん”という愛称も定着しつつある、言わずと知れた売れっ子フィルムメーカー、クエンティン・タランティーノ。新作を発表するたびにセンセーションを巻き起こすのは当たり前、アクション系、SF系、ラブコメ系…というおおまかなジャンルに“タランティーノ系”が加わってもいいほどの独特の世界観を描き続けている。そして、ブラッド・ピットと初タッグを組んだ『イングロリアス・バスターズ』は彼の集大成とも言える作品に仕上がった。第二次世界大戦時の対ナチ戦と復讐劇が織り混ざったドラマだが、真面目な歴史映画でも、アクション・シーン満載の戦争映画でもなく、言えるのは期待を裏切らないエンターテイメントであるということ。主要キャストとしてキャスティングされたフランスの女優メラニー・ロランもタランティーノ監督であることが出演の決め手であり、「タランティーノ作品は大好きよ!もちろん、全作品を観ているわ!」と、声を弾ませる。
「フランス人は彼の作品が大好きなの。多くのフランスの俳優が彼と一緒に仕事をしたいと思っているけれど、まさか自分が一緒に仕事をできるなんて思ってはいないわ。