2021年1月21日 17:40
プレゼンの連続!過酷なコンペティションを経て…ハリウッド在住の日本人デザイナーが語る映画ポスター制作
当然、映画スタジオが仕事を依頼している会社はひとつではなく、いくつかのデザイン会社がコンペティションに参加しています。作品の規模にもよりますが、常に3~5社の代理店が、それぞれ20くらいの案を最終的なクライアント(=スタジオ)にプレゼンすることになるんじゃないかと思います。だから、クライアントは100案くらいの中から選択することになるんです。なので自分のアイディアが最終的に採用されることは、本当に、本当に限られてます。そんなことを毎日、毎日、繰り返してます(笑)。
――凄まじい競争率ですね…。
本当にすごいです…(苦笑)。だから、選ばれたときはすごく嬉しいですね。
ただ、そこに行き着くまでに、いくつもの関門をくぐり抜けなくてはいけなくて、そのプロセスで自分だけでなくいろんな人の手が加えられるし、修正の依頼も来るわけです。例えば最近、ある有名な女優さんが出演している作品で自分の案が選ばれたんですけど、その女優さんの顔が笑っていないので、笑わせてくれという依頼があって、CGを使って無理やり笑わせたり(笑)。顔や手の向きを変えたり、服の色を変更することもよくありますね。
作品によっては予算がなくて、(劇中の)