【インタビュー】松坂桃李、自分にとっての核を見つめ直す今「生きることは、小さな幸せの積み重ね」
だから、時間がかかったりするので、たぶん…本数としては少なくしていくと思うんですね。でも、それは30代のうちにやっておくべきことだと思って。ひとつ、ひとつの作品に対してじっくりと向き合っていくのが、30代の10年の過ごし方ですかね」。
これまでも正面から作品に向き合ってきた松坂さんだが、時間をかければ、何かが変わる?もっと、もっと見えるものがある?
「どうなんですかねぇ。時間をかけたからいいお芝居につながるかと言うと、100%そうでないかもしれませんけど、試す時期でもあるというか。やってみたら、また違う何かが見えてくるかもしれないですし。向き合う期間があればあるほど、どういう風に自分はこの役に対してアプローチを仕掛けるかとか、物理的な時間を費やしてみたら、選択肢が増えるのかなと思っています」。
「何が一番自分にとっての核なのかを見つめ直す瞬間が、大事なんだなと思います」
松坂さんの最新出演映画は、吉永さん主演のヒューマン医療巨編『いのちの停車場』。
在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤める、元大学病院の救命救急医・白石咲和子(吉永さん)を追って、同じ診療所で運転手として働き始める野呂聖二を演じた。