【るろ剣リレーインタビュー 第5回】江口洋介、リアリズムを持って演じた役は「死神のようなイメージ」
ただ「ここで捨てよう」とか「ここであれしよう」とか、そういう間はなんとなく自分で決めてやってはいましたけどね。
『るろ剣』チームは“戦友”のような存在
――「座長・佐藤健に今だから言えること、聞きたいこと」を教えてください。
そうですね。デビューしてすぐの頃は、『仮面ライダー』をやってた男の子という、まだ色が付いていない俳優さんだったと思うけど、やっていくうちにどんどん主役として、座長としてね、成長する姿を見てきて…。
俺なんかもそうだったけど、作品がヒットすると、それが自分にとってずっと枷となってしまって、それとの戦いになってくると思うんです。シリーズがヒットしたプレッシャーを感じながらずっとやってきていると思うし、たぶん、これから先も重圧となるし、また逆に彼の俳優としてのパワーにもなると思います。ヒット作があるっていうことはすごく怖いことでもあって、それをこれから噛みしめてやっていくんだろうなっていうような感じはすごくしますよね。
本当に現場では、剣心と斎藤のような寡黙な2人なんで、そんなに雑談もせず、撮影の打ち合わせはしますけど、そういったようなことは撮影中に話すことはなかったですけど、彼を見ていてそういうふうに思いますね。