2021年9月27日 18:30
『孤狼の血』白石和彌監督に訊く映画業界がアップデートしていくべきこと<アーカイブ>
や「パワーハラスメント」「セクシュアルハラスメント」の定義や、受けた場合の対処法などが説明される講習。日本では主にNetflix製作の作品で実施されている。
日本の映画会社としては初めての試み、リスペクト・トレーニングって何?
SYO:まずはリスペクト・トレーニングとは何ぞや?というところから教えていただけますか。
白石:僕も2回やった程度なので、全貌を分かっているわけではないんですけれど、Netflixが「全裸監督」のときにリスペクト・トレーニングをしたっていうニュースを見て、これは映画でやるときにはやりたいなと思って今回やったんですけれど、Netflixがアメリカ本国でやっているものを、日本のいろいろな企業とか、日本の国民性とかを加味しながら作っていったもので今回僕らはやらせてもらったんです。
簡単に言うと、あらゆるハラスメントをなくして、いままでそういう中で育ってきた人たちも、セクハラもそうだし、パワハラもそうだし、今日をもってそういう負の循環を断ち切りましょうっていうところから始まるトレーニングです。SYO:リスペクト・トレーニングを前々から導入しなければならない、という気持ちがあったということですよね。