2021年12月17日 12:10
【インタビュー】有村架純と石橋静河はどんな思いを抱いて抱きしめ合ったのか? “分断”の時代に大切な他者へのまなざし
最初の撮影はケンカのシーン「信頼してくれているのを感じた」
――共演前は互いにどのような印象を抱いていましたか?
有村架純(以降、有村):私が一方的に作品を観ていて、一ファンだったので、みどりを石橋さんが演じると聞いて「え? やったー!」という感じで(笑)、すごく嬉しかったです。画面の中で見る石橋さんは、可憐で凛とされていて、でも自由さもあるという印象でしたが、実際にお会いしてみると、静かに自分と向き合われている女優さんだなと思いました。失礼な言い方かもしれませんが、いい意味で“普通”というか…「大丈夫だよ!」という空気をまとっていて。何て言ったらいいんだろう? 石橋さんにしかない空気感なんですよね。わかるかなぁ…(笑)? 素敵だなと思いましたし、人に対するリスペクトがすごく強い方だなと思いました。
石橋静河(以降、石橋):お会いする前は、本当にあらゆる場面で戦ってきているんだろうなと想像していて、いろんな人の思いに応えながら、でも、懐がすごく深いんだろうなと作品を観て感じていました。だから一緒にお芝居するときも、心配なく「きっとドシっと迎えてくれるから、ぶつかっていけばいいだろう」