2022年1月18日 18:30
【ネタバレあり】『ユンヒへ』小樽は“暖かな色合い”に…ぬくもりが溢れる世界観の裏側
韓国のシングルマザーのユンヒが、長い間、連絡を絶っていた初恋の女性ジュンから1通の手紙を受け取ったことから始まるラブストーリー『ユンヒへ』。本作でユンヒはジュンが暮らす北海道・小樽へと旅立つが、小樽パートの美術を担当した日本人スタッフが雪国で暮らす人々の生活とぬくもりが溢れる世界観について語った。
本作で日本パートの美術を担当したのは、美術/セットデザイナーの福島奈央花氏。演劇やダンスを中心に舞台美術家として活動した後に映画・広告・MVなどにも携わり、映画では『佐々木、イン、マイマイン』(内山拓也監督)の美術や『劇場』(行定勲監督)の舞台美術などを担当してきた。
福島氏が本作で主に手掛けたのは、小樽パートで登場するジュンと伯母のマサコが暮らす家、ジュンの自室、ジュンが経営する動物病院、マサコがオーナーのカフェ、そしてユンヒとセボム親子が旅の途中で宿を変えたゲストハウスなど。それぞれの場所ごとに込められた美術的こだわりが伝わる、文字通り貴重な裏話が明かされている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
●暖色系の日本パート/寒色系の韓国パートの色分け
作品の美術については事前に、イム・デヒョン監督と韓国側の美術監督キム・ジニョン氏を交えた、オンラインミーティングが行われた。