くらし情報『【映画と仕事 vol.14】史上最大級の“死んでいる”怪獣をどうつくるか? “バカバカしさ”を求めた三木聡監督に造形師・若狭新一が示した答え』

【映画と仕事 vol.14】史上最大級の“死んでいる”怪獣をどうつくるか? “バカバカしさ”を求めた三木聡監督に造形師・若狭新一が示した答え

あとは“巨大なもの”を表現するという中で、三木さん自身が牛久大仏(茨城県牛久市)をご覧になったそうで、牛久大仏(※台座を含め全長120メートル)くらいの高さにはしたいとおっしゃってました。死体の足が天に向かって伸びてて、それがとにかくバカでかいんだと。

【映画と仕事 vol.14】史上最大級の“死んでいる”怪獣をどうつくるか?  “バカバカしさ”を求めた三木聡監督に造形師・若狭新一が示した答え

――とてつもなくデカい怪獣という画で、三木監督の言う“バカバカしさ”が一発で伝わってきます。

僕がこれまで携わってきた多くの作品では、(怪物やヒーローの身長は)たいていは50メートルか100メートルの二択でした。以前はいまのようにデジタルで合成するのではなく、25分の1の大きさのミニチュアの美術を組んで、その中を着ぐるみの怪獣やヒーローが暴れ回っていたんですけど、それも元をたどれば「ウルトラマン」なんですよね。ウルトラマンの身長は約40メートルという設定になっているんですけど、それは身長180センチのスーツアクターが、25分の1の大きさのミニチュアにちょうど収まるようになっているんですね。

ただ、時代と共に街並みも変化して、新宿に高層ビルが立ち並ぶようになってくると、25分の1のミニチュアでは、ウルトラマンや怪獣がビルの陰に埋もれてしまうので、平成の『ゴジラ』シリーズで「ゴジラの身長は100メートル」

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