くらし情報『「どこにいようとも、人間は孤独であり、常に寂しいもの」―『ウェディング・ハイ』大九明子監督が惹かれるテーマ』

2022年3月25日 14:00

「どこにいようとも、人間は孤独であり、常に寂しいもの」―『ウェディング・ハイ』大九明子監督が惹かれるテーマ

そうかもしれませんね(笑)。作っている人間からすると、何かのプロパガンダで映画を作っているわけじゃないし、どこかのとある人間の人生をブツっと持ってきて描いているというくらいの感覚なんですが、それを観た方が、そこで描かれたことを人生の教科書みたいに思ってしまう向きもあって、それは怖いことでもあると思います。

そういうことを考えたとき、あまりにツルっとした、形の上であまりにうまくいっている人間を提示して終わるってすごく危険だなと思っていて、そういう意味でもちょっとした毒っ気みたいなものを盛り込みたいなと思いました。

些細な設定だし、特に普段の作品であれば、登場人物のひとりがバツイチなんて本当にごく些細なことなんだけど、この映画においては、彼女の仕事がウェディングプランナーであるということがすごく意味を持つなと思ってそうしました。
「どこにいようとも、人間は孤独であり、常に寂しいもの」―『ウェディング・ハイ』大九明子監督が惹かれるテーマ

――『勝手にふるえてろ』でやや自意識の強いヒロインの恋を描き、『甘いお酒でうがい』、『私をくいとめて』では独身、“おひとり様”の女性を、そして『美人が婚活してみたら』では婚活女性を描いていますが、本作ではついに(!)、結婚を迎える人々を描いています。どのような思いで本作に臨まれたんでしょうか?

そういう意味では、“結婚礼賛映画”にしないことですね。

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