2022年4月19日 19:30
俳優チュ・サンミが脱北者の大学生とたどるドキュメンタリー『ポーランドへ行った子どもたち』6月公開
(2022)で13年ぶりにドラマに復帰して注目を集めるチュ・サンミ。演技を休止している間、大学院の映画制作科に進み、映画演出課程を修了した。
取材に同行したのは、10代で命がけの脱北を経験した大学生のイ・ソン。現代から過去へ、朝鮮半島からポーランドへ。孤児たちの悲痛な分断の記憶を巡る旅先で、彼女たちは異国の子どもたちを我が子のように育てた教師たちの記録を知る。いまもなお国家間の凄惨な争いが続くこの世界で、本作は抗えない傷を負う子どもたちの姿に近づき、消失した“愛”の再生の可能性を問いかける。
ポスタービジュアルでは、韓国でも知られていない歴史の闇に光を当てたチュ・サンミ監督の横顔が描かれている。同行する脱北を経験した大学生のイ・ソンは何を思い涙を流すのか――。戦争や飢餓により彷徨い続ける子どもたちの“傷と愛”をめぐる旅路がデザインされた。
「『傷の連帯』を感じて」監督からチュ・サンミコメント到着
チュ・サンミ監督は、今回の日本公開を「長く待った甲斐あり」と喜びながら、「朝鮮戦争により親を失い、傷を負った戦争孤児たちの話は、北東アジアの国々と歴史的に関わりのある話でもあります。