【シネマモード】キャメロン・ディアスが着る、70年代という必然性『運命のボタン』
(Photo:cinemacafe.net)
「風が吹けば桶屋が儲かる」や、「ある場所で蝶が羽ばたくと地球の反対側で竜巻が起こる」とされるバタフライエフェクトが表しているように、物事には、常に結果がつきものです。互いに関連のなさそうなことであっても、実は影響しあって世界が成り立っていることを示す言葉ですが、洋の東西に関係なく、人間って同じ事を考えているものですね。
上の二つの言葉では、自然現象という人間にはどうすることのできないことが例になってはいますが、人間の行動だって同じこと。とはいえ、何か行動を起こすときに、先の先、その先の先までを見越して責任を持とうとするのは難しいものです。でも、せめて予測できる範囲で、人に迷惑をかけないようにしたいもの。ただ、とあるボタンを押すと、どこかで見知らぬ人が死んでしまうのだけれど、100万ドル(約1億円)がもらえるとしたらどうでしょう。強く「NO」と言える人は幸せです。でも、『運命のボタン』の主人公・ルイス夫妻のように、そのオファーの直前に、精神的な打撃と経済問題が浮上していたら、「知らない人なら…」と思ってしまう可能性も否定できないのかもしれません。