2023年4月27日 17:30
「観客の手を取って誘う」セーヌ川、船上の精神ケアを追う『アダマン号に乗って』監督インタビュー
それぞれのカテゴリー内に、あらゆるアプローチの仕方、あらゆるスタイルがあります。
ドキュメンタリーの分野ひとつを取っても、スタイルは多岐にわたります。語り口もそれぞれ異なっていますし、映画への取り組み方も異なっています。そういう多様性が美しいですよね、大切なことだと思います。映画は、他の人との出会いを促してくれるものです。
私も、日本を訪れる前に、日本映画をたくさん観ました。そのおかげで日本人のメンタリティーとか日本社会について、学ぶことができました。ヨーロッパのそれとはかなりちがうものです。
伝統もそうですし…日本映画を通じて、日本についてとても多くのことを学びました。映画は、そういう意味で私たちの視野を広げてくれます。
Q日本の映画で好きな作品はありますか?また好きな監督は?
監督日本映画の巨匠と呼ばれている監督の作品はたくさん観ています。たとえば、溝口健二、黒澤明、成瀬巳喜男、小津安二郎などです。より最近のものでは大島渚。最近のものも観ています。
一本だけ、と言われても、素晴らしい作品がたくさんありすぎて、とても絞れませんが、小津監督の『東京物語』とか黒澤監督の『赤ひげ』ですかね、これは本当に素晴らしい作品です。