2023年7月9日 12:00
宮藤官九郎が紡ぐ個性的なキャラクターと群像劇 新作「季節のない街」は「第2章の幕開け」
で大石静と共同脚本を務め、台湾で大ヒットを記録した『1秒先の彼女』のリメイク『1秒先の彼』が7月7日(金)より公開、劇場版『ゆとりですがなにか インターナショナル』の公開が10月に控えており、いま勢いが止まらない。常に新作が期待される、日本を代表する脚本家のひとりだ。
脚本作品『ゆとりですがなにか インターナショナル』
さらに、俳優、作曲家、放送作家、演出家、ミュージシャンなど多彩な顔を持つ宮藤さんは、監督としても活躍。これまでに監督・脚本を手掛けた作品を過去4本生み出している。宮藤さんならではの奇想天外でコミカルな世界観を舞台に、一度見たら忘れられないインパクトと人間味溢れるキャラクターが躍動する。
そんな“クドカン”ワールドが堪能できる監督・脚本兼任作品を、最新作ドラマ「季節のない街」の配信を前にふり返ってみた。
1.監督デビュー作!『真夜中の弥次さん喜多さん』(05)
「池袋ウエストゲートパーク」(IWGP)でもタッグを組んだ長瀬智也と、歌舞伎役者の二代目 中村七之助をW主演に迎え、しりあがり寿による傑作コミックを映像化。恋人同士である、ワイルドな弥次さん(長瀬さん)と薬物中毒の役者の喜多さん(七之助さん)