くらし情報『【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦』

【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦

計算通りは計算通りなのですが、観た方がどう思うのかはさっぱりわかりません。内容も内容ですから観て幸せになれるものではないですし、こういうものを面白がってくれればいいなと願うばかりです。「本当にこれでいいのかしら」という想いは、いつまでも付きまとっています。

【インタビュー】黒沢清監督が語る、黒沢流・恐怖演出と映画『Chime』での挑戦

――黒沢監督は本作に「幽霊の怖さ」「自分が人を殺してしまうのではないかという怖さ」「警察に逮捕されるのではないか。法律、秩序が自分にひたひたと近付いてくる怖さ」という“3大怖いもの”を盛り込まれたそうですね。

僕はこれまで作ってきたドラマや、通常のホラー映画やサスペンス映画などで「映画の中でハラハラドキドキする/ぎょっとする」パターンはいくつかに絞られると考えています。それらは大体別の映画で扱われるものですが、『Chime』においては1本にまとめてみました。

――『回路』ではインターネットが異界に繋がっていて、『Cloud クラウド』ではインターネットが狂気を増長させる装置として描かれています。
黒沢監督ご自身は、人間が感じる怖さは時代と共に多様化したとお考えでしょうか。

難しいところですね。根本は変わっていないと思いますが、ぱっと見の具体的な表現としては多様化してきた印象です。

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