「闇金ウシジマくん」山田孝之インタビュー 「嫌われるのは結構好きですね(笑)」
とそっけない。これがこの男らしさとも言えるのだが…。しかし、これだけ目まぐるしく、全くタイプの違う役柄を演じていく中で、役を通じて自身の内面が変わっていくことはないのだろうか?
「それはありますね。実際、作品を撮る前と撮っている最中、撮り終えた後で、インタビューで言ってることも全く違ってたり。それは、やっている最中に“自分”を捨てよう、消そうと思っているからでしょうね。それこそ口調や態度が変わる部分もあるし。だから、俺が女だったら絶対に俳優と付き合いたくないな、と思います。『言ってること違うじゃん!』、『しょーがねぇだろ、気持ち違うんだから!』って(笑)。
それは、作品が終わってもすぐに抜けるものでもないし。でも俺は、それが楽しいからいいんですけど。自分に飽きないんですよ」。
「ダメ男の役をやって『あいつ、最低だな』って言われたら…」
それがこの男の“変身”の秘密なのか?自分で楽しみつつ、周囲の反応も楽しんでいる節も…。「結構、人に嫌われるのは好きですね(笑)。ダメ男の役やって『あいつ、最低だな』って言われたら『へへへへ』って。『いいひと』って言われるよりも、何か気に食わないけど、でもまあ芝居は嫌いじゃないって言ってもらえたら嬉しいですね。