生粋のエンターテイナー・中居正広、圧巻の会見で見せた隠せない輝き
「SMAPの中居(正広)くんは全然しゃべれない人間だったけど、いましゃべりを専門にやってるわけでしょ。彼なんか一言しゃべるのが大変でしたもん。それがまた楽しいんですよ」
"ジャニー喜多川さんが生前に語った言葉「SMAPの中居くんは…」"(バズフィード 2019年7月10日配信)にジャニー喜多川の言葉が残っている。少年の頃、見いだされ、トップスターに上り詰めたのはジャニー喜多川のおかげ。だからこそ決断は亡くなってからになった。
「ジャニーさん力をくれ」という思いで持ってきたと言ったときには笑いはない。ぞくりとするような緊張感。さんざん笑わせてリラックスしてしまった空気に真剣を抜いて切り込んでいく。
このひと、本気だ。まるで任侠映画。高倉健も菅原文太もいない令和、義理と人情の昭和感に誰も何も言えなくなる。亡父の命日に新会社を設立したことも然り。減量し、髪を坊主にした映画「私は貝になりたい」(08)の主人公のような高潔さ。高校球児のような純粋さ。
それもまた「これはいい感じではないですか。2分くらい保ちましたよね?」などと笑いでかき消してしまったが、いや、中居正広の殉教者のような澄みきった瞳はどんなに茶化しても隠せない。
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