エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (287) バイラルメディアが破綻した理由はマネタイズ0.2
情報整理のためにネットを渉猟すると、2014年9月1日付の日経新聞の記事に既視感を覚えます。それは2014年9月29日の鈴木謙介氏の記事との類似があまりに多いからです。「バイラルメディア」という現象の説明ゆえに、紹介する事例が重なることは不思議ではなく、これをパクリだとはいいませんが、日本におけるバイラルメディアにも通じ、似通った「記事」とは「ありふれた」と訳せ、価値が低いのは自明です。しかし、Web空間にはもっと現実的な事例が落ちていました。
ホスティングサービスの会社を上場させた後に会社を手放し、昨年末の都知事選挙に出馬した家入一真氏。その選挙戦はFacebookやTwitterを駆使し、立候補ための供託金もクラウドファンディングで集めるなど、ネット界隈ではまぎれもない有名人の一人です。その彼の携わったバイラルメディアの更新が停止したのは今年の5月です。停止の理由は明らかにされていませんが、低収益が理由なら経営経験者として賢明な判断です。
赤字が続くのはもちろん、クオリティを維持できる収益が望めないなら撤退すべきで、違法に走る理由にはなりません。つまり、低収益とパクリに相関関係はなく、サイト運営者の「心根」