2014年10月18日 12:00
織田裕二、ひたすら我慢する演技でも「素顔を少しでも見せることができれば」 - ドラマ『株価暴落』
「ひとつの会社が潰れれば、そこで働く人たちだけでなく、その家族にも大きな影響を及ぼすじゃないですか。ならば、間違っているんだけど会社を潰さないよう延命処置しよう、ガンの病巣を取り除く手術はせずに薬でごまかそう、とする。ちょっとそれはある意味、今の日本のやり方に似ているのかもしれない。良く言えばソフトランディングかもしれないけど、悪く言うと負の遺産をずるずると後輩たちに押しつけているのではないかと」
――金融サスペンスの形をとりながら、現代日本の問題を浮き彫りにしているということでしょうか。
「このドラマで描かれていることは、決して遠い世界の話ではないと思うんです。今の時代を生きる自分たちにも関係している、みんなが考えなければいけないことですよね。国民一人あたりの借金が約800万円と言われてますけど、実感がないじゃないですか。どんどん与党が変わって『ムダを排除した』といっても、結局どうなんだろう…? と。
でも、他人事ではないんですよね」
●「一人、ネクタイをゆるめている」という描写
――自分のことだけでなく、他の人や身の回りの出来事について考えるきっかけになればいいと。
「過去に作ってきた法律やルールが違うんじゃないかと、今、疑問に思い始めていますけど、実は僕らも同じことをしてしまっているのではないか、とも思うんです。