2020年7月17日 10:30
山田孝之、働き方の転機「年2本がベスト」俳優を目指す人と後輩のために
悔しさがより強いというか。例えば、病気だったとすれば妻を守れなかったこと、病気に気づけなかったこと、なんとかしてあげたかったのにできなかったこと。もっと一緒にいたかったし、妻ももっと一緒にいたかっただろうし。ただただ悔しいみたいな感覚が強いですかね。さびしいというよりも、悔しい。今、こうして話していてあらためて思いました。その感情がすごく強かったです。
――試写で客観的にご覧になっても?
全然分からないですね……。
僕からすると、つらかった記憶を見せられているので。撮影期間は1カ月でしたが、健一として生きた10年間の大変さを「改めてご自身で見てください」となると……本当につらかったなぁ。
●監督やプロデュース業に挑戦する本当の意味
――どのような作品でも、そういう向き合い方なんですか?
基本的に、作業はすべて同じです。その人として、その期間を生きるということなので。
――他の作品と重なった時はどうするんですか?
それは18歳の時からやってないです。うまくいかないと思ったので、「今後、一切掛け持ちはしない」ということを事務所と話し合って。それ以降は、掛け持ちしないでやらせていただいてます。