2015年1月15日 09:30
『ヤマト』などのSF作品から宇宙を志した宇宙飛行士・山崎直子が説くSF・アニメの想像力、そして実際に体験した宇宙の"生活"
こうなったらいいなと将来をワクワクしながら考えることは同じだと思いますが、そのスケール感はすごいものだと思います。
――そういう想像力が、何かをやりはじめる動機になるのかもしれませんね。
最初から難しそうだと思ったり現実的な壁を見てしまうと、モチベーションが下がったり、じゃあいいやと諦めてしまうところもあると思います。私も最初から宇宙飛行士の訓練に11年かかると言われていたら、もしかしたら(宇宙飛行士を目指すかどうか)考えていたかもしれません。でも、何か楽しそう、やりたいという思いから始まると、それが苦でないから、何年かかろうとあっという間のように感じます。やっぱり、最初のモチベーション、ワクワク感は大きいですね。
――これからのSF作品には、どんなことを描いて欲しいと思いますか?
学生時代に見た『エヴァンゲリオン』や『攻殻機動隊』など、必ずしも宇宙ではなくても、人とロボットの関係や、人がどんどん改造されてコンピュータの世界との境界がどうなっていくのか、それは進化と呼べるのか、そもそも生命とは何かなど、いろいろなことを考えさせられます。
描いて欲しいことがあるとするなら、これからは宇宙だけ、ロボットだけという分野ごとではなく、いろいろなことが同時並行で進んでいくので、それらが融合していくとどうなるのだろうということには興味がありますね。