エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (311) オウムとイスラム国とSNSの類似性は宗教0.2
それどころか、カルトとSNSの親和性は高く、ネットの普及がオウムの動きを活発にし、ダーイシュを助けています。
○SNSとはなにか
SNSの大半は、趣味や嗜好をプロフィールとして公開することを推奨しています。年齢や性別、出身校を求めるものもあり、投稿に不平や不満を見つけることは珍しくありません。こうした情報からカルト集団が「カモ(ターゲット)」を探すのは容易です。
不平や不満とは心が満たされていないことの告白であり、個人情報を公開しているのはセキュリティ意識の低さと同時に、自己顕示欲の強さを意味します。
この手のタイプは「認められる(自己承認)」ことに飢えており、ひと言、誉めてあげるだけで信頼を得ることが可能です。また、年齢や性別から心身の不調や、不安を言い当てることは造作のないことです。
騙す技術を工夫するより、騙しやすいカモを探すのが詐欺の基本で、SNSとはいわば
「騙されやすさのスペック(基本性能)」
を公開しているようなものなのです。
真偽は定かではありませんが、SNSで、ダーイシュへの興味を語った学生に、「リクルーター(採用担当)」らしきものから接触があったとも報じられています。